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幼稚園の年長の時からオルガン教室に通いました。「オルガン」というとペダルを踏んで空気を送る足踏みオルガンを思い浮かぶでしょうが、電気の力で空気送り音を出す「電動オルガン」が初めて触った楽器です。音楽を意識して聴いたのは大学で軽音楽部に入ってからで、Tower Of PowerやGraham Central Stationといったファンクやソウルなどを中心に先輩から色々と教わりました。時々ライブハウスにも出させてもらい、ホーンセクションも入っていたので音も大きく、自分で言うのは何ですが迫力はあったと思います。
身近に音楽がある学生生活だったので、楽器に触り続けられる仕事を希望して当社に入社することになりました。最初に担当したのはデジタルピアノの音創りです。当時は、倍音の量や音の減衰量を調整して音を創っていた時代です。それ以降はデジタルピアノのソフトウェアを担当しています。鍵盤や操作ボタンなどのセンサーから情報を得て、音色を変えたり、発音するといったことを制御するプログラムを書くのが主業務です。

2009年秋に発売したConcert Artist シリーズのCA93/CA63では、弾いた内容をまるで録音するように記録したり、オーディオプレイヤーで音楽を聞くように再生ができる「オーディオ録音再生機能」を他社に先駆けて搭載したのですが、その機能の中でUSBメモリをコントロールする部分とオーディオ録音再生部分との橋渡しをするシステムを担当しました。
「オーディオ録音機能」は鍵盤を弾いて演奏した音をMP3やWAVという音声データに変換してUSBメモリに書きこむ機能で、「オーディオ再生機能」とはUSBメモリ内のMP3やWAVで保存されたデータを読み出して聴く機能です。普及価格帯のデジタルピアノに実装する機能としては業界初なのでいろいろと苦労はありましたが、大人の事情でお話できないのが残念です(笑)。