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竜洋工場内にあるピアノ歴史資料室にはピアノの前身であるハープシコード、ハンマーフリューゲル、そしてカワイのグランドピアノ第一号から現代のコンサートピアノが展示してあり、時代を追って観察することができます。
18世紀のピアノと現代ピアノの音色やタッチの違いを体験してみませんか?

ハープシコードは、鍵盤を押すと鍵盤の奥の柱が上がり、それに付いている「爪」が弦をはじいて発音します。ハープシコードはバロック音楽を代表する楽器ですが、強打弱打による音量変化がありません。
展示してあるハープシコードは1697年にカルロ・グリマルディが製作し、現在ニュルンベルグのゲルマニア国立博物館に収蔵されているものを復元製作したものです。
ルネッサンスのイタリア舞曲の軽快な歯切れ良さを効果的に表現することのできる楽器です。また、イギリスのヴァージナル音楽やバッハの演奏等にもその特徴を効果的に表現できます。
| 音のサンプルについて | |
|---|---|
| 曲 | バッハ イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971 第1楽章 |
| 演奏 | 三浦広彦 |
| 録音 | 1998年4月27日 (株)河合楽器製作所 竜洋工場 ピアノ歴史資料館 |
| レコーディングエンジニア | 片岡活夫 |

ピアノは18世紀の初頭にクリストフォリによって生まれ、それまでのハープシコードに対して、鍵盤の弾き方により、音量の強弱を自由にコントロールできるという点で画期的なものでした。アクションは様々な変遷を経て、ウィーン式とイギリス式の2つのタイプに集約されました。
展示してあるハンマーフリューゲルは、1795年頃、ウィーンでアントン・ワルターによって製作された楽器を復元したものです。
ワルター作の楽器は、ウィーン式アクションを持つハンマーフリューゲルで、最も完成度の高い楽器の一つと言われております。また、モーツァルトやベートーヴェンにも愛用されたと言われております。
| 音のサンプルについて | |
|---|---|
| 曲 | ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調 作品2-1 第1楽章 |
| 演奏 | 三浦広彦 |
| 録音 | 1998年4月27日 (株)河合楽器製作所 竜洋工場 ピアノ歴史資料館 |
| レコーディングエンジニア | 片岡活夫 |
ハンマーが直接鍵盤に付けられており、鍵を押すとハンマーの柄の後端が棚ではじかれてハンマーが弦を打つ方式で、アクションとしてのレスポンスが極めて優れていました。軽くて俊敏なタッチと、特に弱奏での微妙なニュアンスのコントロール性に長所を持っていました。
ハンマーが棚の近くに取り付けられており、ハンマーの柄の根元を鍵が突き上げる方式で、ウィーン式アクションではかなえられない強い打弦力の追求が可能でした。大音量を求める時代の要請に従って、様々の変更が施され、現代のピアノに至っています。

このピアノは、昭和3年に製作されたカワイグランドピアノ第一号で、昭和天皇即位の御大典記念に地元の資産家、末永寅蔵氏、鈴木近次郎氏、市川政七氏により現在の天竜市山東小学校に寄贈されました。
以来30年余年間、戦前・戦中・戦後と学校音楽教育の変遷を刻み、多くの子供たちにその豊かな音を響かせ、昭和38年、当社に里帰りしました。また、このピアノをはじめ創立当時に製作したピアノは、初代社長河合小市が設計しました。 天竜市山東小学校に納入されたカワイグランドピアノ第一号は、同小学校で35年間使用された後、昭和38年、当社グランドピアノの500号と交換されました。
| 音のサンプルについて | |
|---|---|
| 曲 | ショパン ノクターン 第1番 変ロ短調 作品9-1 |
| 演奏 | 三浦広彦 |
| 録音 | 1998年4月27日 (株)河合楽器製作所 竜洋工場 ピアノ歴史資料館 |
| レコーディングエンジニア | 片岡活夫 |