ホームページ > 製品情報 > ピアノライフ Feel -想う- > Vol.05



母の話では、ごく幼い頃から母のピアノ教室でピアノの下にもぐりこんでは、生徒さんたちの演奏や小刻みに動くペダルを、ジッと見てるような子どもだったそうです(笑)。
実際にレッスンを始めたのは3歳からで、同時に父からはヴァイオリンの手ほどきも受けていましたが、ピアノ・コンクールに入賞するようになって、だんだん気持ちがピアノへと、強まっていったように思います。でもこのヴァイオリンの経験は現在、室内楽をするときにおおいに役立っているんですよ。
小、中学生の頃はピアノを弾くことがとにかく楽しくて、食事や宿題と同じように、まさに生活の一部でしたね。それが普通校から音楽高校に進学したとたん、他の人のピアノばかりが気になって、意欲がなくなってしまった。そんな息苦しさを感じる中で、それを救ってくれたのがヴァイオリンとのデュオでした。本当に楽しくて、おかげで音楽をする楽しさが戻り、あらためて視野が狭くなっていた自分に気付かされました。
このときが、私のピアノに対する最初の迷い。そして2度目の悩める時期は(笑)、2000年に初めてショパン・コンクールを受けたときです。ショパンに憧れながら、勉強すればするほど大きな壁に阻まれて…。そんなとき出会ったのが、現在の恩師であるエヴァ・ポブウォツカ先生【注】でした。以来幸運にも先生宅に寄宿して、ピアノのレッスンばかりでなく、オペラに通ったり、また音楽以外のいろいろな体験をしたり。そしてそれが結果的に、よりショパンに私を近づけてくれたように思います。
【注】エヴァ・ポブウォツカ Ewa Poblocka(Piano)
わずか12歳でデビューを果たし、1980年にはショパン・コンクールに入賞。ワールドワイドな演奏活動や多数のCDリリースなど、現在も精力的に活動し非常に高い評価を得ているポーランドを代表する世界的ピアニスト。

カワイ・コンサートでは、そのポーランドの色と香りを、ショパンの『幻想即興曲 Op.66』と『ノクターン 第13番 Op.48-1』『アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22』、そしてシマノフスキの『ポーランド民謡による変奏曲 op.10』で出しながら、加えて最近力を入れている古典派から、ハイドンの『ソナタ Hob.XVI-46』とベートーヴェン『ソナタ 第11番 Op.22』を演奏します。
また10月に開催される、カワイ80周年記念コンサートでは、90年のショパン・コンクールで入賞された高橋多佳子さんと、ショパンを連弾させていただくことになっているんですよ。しかもピアノは、私たちがコンクールで使用した90年製EXと05年製SK-EXですから、今からとても楽しみ!
悩みの時期には必ずいい出会いがあって、またピアノを続けてきたからこそ出会えた多くの人に、今囲まれている…。ピアノへの想いは、さらにいっそう濃密になっていくようです。(談)
※この記事は2007年4月の取材を元に構成しています。
※演奏予定曲目は予告なく変更する可能性があります。

根津理恵子 Rieko Nezu
現在、日本とポーランドを拠点にヨーロッパ各地で演奏活動を展開しており、2007年にはドイツ、フランス、スイスでのコンサートが予定されている。
東京芸術大学卒業後、ポーランド政府給費留学生として ビドゴシチ音楽アカデミー研究科修了。
これまでに、金子勝子、杉谷昭子、播本三恵子、迫昭嘉、ダン・タイ・ソン、故ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ、エヴァ・ポブウォツカの各氏に師事。
現在、日本とポーランドを拠点にヨーロッパ各地で演奏活動を展開しており、2007年には日本各地の他、ドイツ、フランス、スペインでのコンサートが予定されている。
| 1994年 | 第27回カワイ音楽コンクール全国大会第1位大賞。第48回全日本学生音楽コンクール東京大会音楽コンクール東京大会中学の部第2位。 |
|---|---|
| 1995年 | PTNAピアノ・コンペティション特級銀賞。 |
| 1996年 | KIL(スウェーデン)国際ピアノコンクールにて優勝。 |
| 1998年 | 第1回別府アルゲリッチ音楽祭にてM.アルゲリッチ女史指導のマスタークラスを受講。 |
| 2001年〜 | 東京にて「根津理恵子リサイタルシリーズ・ショパンをめぐる作曲家たち」を継続中。 |
| 2003年 | NHK-FM「名曲リサイタル」に出演。 |
| 2004年 | 第6回パデレフスキ国際ピアノコンクール第4位、及びパデレフスキ作品最優秀演奏賞受賞。 |
| 2005年 | 第15回ショパン国際ピアノコンクールにおいてファイナリスト名誉表彰を受ける。 |
現地ポーランド音楽誌上で「パデレフスキの再来」と称讃されるピアニストが贈る、日本人初録音のソナタを含む待望の新録音盤!
【収録曲】
5年に一度ワルシャワで開催される第15回ショパン国際ピアノコンクールで、一次予選からファイナルまでSK-EXと共にステージを進んだ根津理恵子の予選プログラムより。臨場感溢れるライブ盤!