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Feel -ピアノライフの達人の音楽やピアノへの想い-


音楽に対する興味は限りなく、まったく飽きないですね  Vol.18 ピアニスト アンドレイ・ピサレフさん

「ロシアン・ピアノスクール in 東京」の講師のひとりとして来日したアンドレイ・ピサレフさんに、今年で誕生10周年を迎える、Shigeru Kawai グランドピアノへの印象や、ご自身のピアノや音楽への熱い想いを語っていただきました。

多様な表現力を持つShigeru Kawai

写真:アンドレイ・ピサレフさん

Shigeru Kawaiを初めて弾いたとき、それ以前のカワイピアノとは、まったくちがうな、という印象をもちました。僕自身はメリハリのある楽器が好きなんですが、Shigeru Kawaiは全音域が明快で、特に好きなのが弱音。多様な表現ができるんですよね。チャイコフスキー・コンクールだったかリヒテル・コンクールの時か明確に記憶していませんが、楽器を慣らす目的でドレンスキー教授の教室に新たにShigeru Kawaiが運ばれてきたときも、生徒たちが気に入って、競って弾いていたのを覚えています。

もちろん、置かれる空間や演奏者によっても異なりますが、それらすべてに応えてくれる楽器だと思うので、どの作品を弾いてもいいと思いますが、しいて言えば、Shigeru Kawaiにはロマン派がむいているでしょうか。それ以前の作品は、楽器自体が響きも構造も現代のピアノとはちがっていたので、現代の楽器で弾くには、原典をアレンジし、なおかつ現代の楽器のよさを加味して弾かなければならない。その意味でも、Shigeru Kawaiは最適ではないかと思います。まぁ僕自身ロマン派が好きで、たくさん弾くからかもしれませんけれど(笑)。

「いつから」ではなく「どれだけ」が大切

写真:アンドレイ・ピサレフさん

僕が初めてピアノを見たのは保育園に通っていたころで、その時は、面白い楽器だなぁ、というくらいの興味でした。7歳になると母親が音楽学校へ連れて行ったんですが、じつは僕たちは双子。学校はひとりしかとらないというので、「はーい、僕がやりたーい」って(笑)。もし弟が手を上げていたら、今ごろ僕の方がコンピュータープログラマーだったかもしれませんよ(笑)

本格的に興味を持ち出したのは、13、4歳ころでした。突然レッスンが面白くなって、すごく音楽が好きになった。それから現在まで、ずっと興味を持ち続けています。音楽以外の人生は、まったく考えたことないくらい(笑)

音楽に対する興味って限りがなくて、まったく飽きることがないんですよね。譜読みも、それを指で表現していくことも面白いし、また1回やったら、他のやり方ないかなと考えたり、弾くホールによって全然ちがう結果が出ることも面白い。それから学生のレッスンも楽しいですよ。様々なタイプの学生を相手に、その学生の求める方向へと手助けしていくわけですが、結果云々よりも、僕たちが関わっている音楽の、深さや豊かさを伝えていけたらいいなと思っています。音楽をする上で大事なのは、いつから始めたかでなく、どれだけ長く続けているか、だと思うんですよね。

今年のリサイタルは特別企画で

Shigeru Kawai発売10周年記念特別企画のピアノ・リサイタルは、今弾きたいと思う曲を選びました。ショパンのエチュードは、練習曲的な課題はあるけれども、それ以上に芸術的要素の大きい、いっそ「芸術練習曲」と曲名を変えた方がいいと思うほどの曲ですし、ラフマニノフもリストも、じつはプログラム以外の曲も全部好き。どの曲もすばらしいので、今回は迷った挙句の選曲になりました(笑)

※この文章は2009年8月の取材を元に構成しています。

プロフィール

写真:アンドレイ・ピサレフ

アンドレイ・ピサレフ Andrei Pisarev

1962年ロシア・ロストフ生れ。15歳でモスクワ中央音楽学校に入学し、1978年モスクワ音楽院に入学、名教授セルゲイ・ドレンスキーの下で研鑽を積む。

1983年ラフマニノフ・コンクール優勝。
“ピサレフ氏の演奏スタイルは、最も作曲家に忠実であり、ステージでの彼は、高貴で洗練されており、その技量はラフマニノフを彷彿とさせる”と第一級の賛辞をもって評された。

1991年2月オーストリア・ザルツブルクで開催された第5回国際モーツァルト・コンクールで優勝。
同年のブゾーニ国際コンクールでは第4位とモーツァルト賞を受賞。
1992年プレトリア国際コンクールで優勝およびモーツァルト賞受賞。

その後、ロシア国内を始め、ヨーロッパ各地やアメリカ、南アフリカ等へソリストとして招かれ、レニングラード・フィル(現・サンクト・ペテルブルグ・フィル)、モスクワ国立響、ミラノ・イタリア放送響等とも共演。2007年には、ロシア共和国より功労芸術家の称号を授与された。

現在、モスクワ音楽院教授として後進の育成に当たる他、マスタークラスでの指導や様々な演奏活動など、多岐にわたって活躍している。

EventInformation

カワイコンサート NO.2128  Shigeru Kawai グランドピアノ発売10周年記念特別企画
アンドレイ・ピサレフ ピアノリサイタル
開催日時 2009年10月7日(水) 19:00開演( 18:30開場)
会場 津田ホール(東京都)
チケット 全席自由 一般 3,500円(当日4,000円)ペア券 5,500円(前売りのみ)学生・会員券 3,000円(当日3,500円)
プログラムや詳細 コンサート情報
カワイコンサート NO.2129 Shigeru Kawai グランドピアノ発売10周年記念特別企画
アンドレイ・ピサレフ ピアノリサイタル
開催日時 2009年 10月8日(木)19:00開演(18:30開場)
会場 三井住友海上しらかわホール(愛知県)
チケット 全席自由 一般 3,000円(当日3,500円)ペア券 4,500円(当日5,000円)学生・会員券 2,500円(当日3,000円)
詳細 コンサート情報
カワイコンサート NO.2131 Shigeru Kawai グランドピアノ発売10周年記念特別企画
アンドレイ・ピサレフ ピアノリサイタル
開催日時 2009年 10月13日(火)18:30開演(18:00開場)
会場 電力ホール(宮城県)
チケット
  1. 全席自由 一般 2,500円(当日3,000円)ペア券 4,000円(当日4,500円)
詳細 コンサート情報
カワイコンサート NO.2132 Shigeru Kawai グランドピアノ発売10周年記念特別企画
アンドレイ・ピサレフ ピアノリサイタル
開催日時 2009年 10月14日(水)18:30開演(18:00開場)
会場 札幌コンサートホールKITARA小ホール(北海道)
チケット 全席自由 一般 3,000円(当日3,500円)学生・会員券 2,500円(当日3,000円)
詳細 コンサート情報
ドレンスキー教授とロシアの伝統を受け継ぐ教授達によるピアノマスタークラス
第7回 ロシアン・ピアノスクールin東京 2009
開催日時 2009年 8月11日(火)〜 8月17日(月)※好評のうちに終了しました
詳細 詳細はこちら

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