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産業廃棄物排出量の削減

カワイグループ(国内)の産業廃棄物排出量は、2012年度にピアノフレーム製造の(株)カワイキャスティングがグループの一員となり、鋳物製造時に生じる大量の鉱さいが廃棄物として排出されたため、3,203tにまで増加しました。その後、生産ラインの合理化や生産効率の改善に取り組み廃棄物排出量の削減に努めてまいりました。
2023年度の国内全体の産業廃棄物排出量は、2,001tと前年度(基準年)からは4.2%減少していますが、2012年度比では37.5%の削減、3ヶ年計画の基準年(2021年度)と同水準の排出となりました。

産業廃棄物排出量の削減

再資源化の取り組み

2012年度の(株)カワイキャスティングの再資源化率は39%でしたが、鉱さいの路盤材などへの活用を進めたことにより、2023年度には79%に改善しています。これに伴い、国内全体の再資源化率は2012年度57%から2023年度89%まで向上しています。
カワイグループ全体で産業廃棄物の排出量が最も多い竜洋工場では、産業廃棄物の木くず、木粉を製紙原料、ボード原料、堆肥、燃料等に、フェルト屑を堆肥等に、塗装廃棄物を無害な石に固め活用する等により、再資源化率100%を達成しています。

産業廃棄物排出量の削減 産業廃棄物排出量の削減 産業廃棄物排出量の削減

リサイクル・リユースの取り組み

循環型社会形成推進のための拡大生産者責任の考え方を踏まえて、ピアノの再生とリユースを推進しています。現在、下取りしたピアノを再生し、新たなお客様のもとへお届けしています。2023年度は国内で約700台のピアノが再生、リユースされました。そのうち、37.1%が輸出され、世界の各地で使われています。

リサイクル・リユースの取り組み

インドネシアの「カワイの森」植林活動

カワイは創立80周年記念事業として、カワイの森育成会を設立しました。
カワイグループの地球環境憲章の基本理念に則り、CO2の吸収源の確保、樹木が伐採された土地に森林を再生することや持続可能な木材資源の確保を目指して、PT.カワイインドネシアとインドネシア森林公社との連携のもと、海外生産拠点のあるインドネシアにおいてファルカタ、チーク、マホガニー等の植林活動を行っています。2017年度からは水産養殖等の目的で急速に破壊されたマングローブ林の再生活動にも取り組みをはじめました。

インドネシアの「カワイの森」植林活動

これらの活動はカラワン県やインドネシア西ジャワ州からも評価され、2018年から連続してCSRに関する表彰を受けています。
2023年度はカラワン県およびプルワカルタ県にて植林を行い、累計植林面積は約800ha、累計植林本数は約85万本になりました。ほとんどの樹木が順調に成長しており、このまま育成が進むとすると「カワイの森」により年間12,000t程度のCO2の吸収効果がうまれ、カワイグループ全体のCO2排出量の50%程度を吸収していくものと試算しています。

インドネシア「カワイの森」植林地

▲インドネシア「カワイの森」植林地

カラワンでの植林の様子

▲カラワンでの植林の様子

西ジャワ州からの表彰状

▲西ジャワ州からの表彰状

被災地の海岸防災林再生・保育

2015年から2019年にかけて『みどりのきずな』再生プロジェクトに参加し、東北地方での植樹を実施してきました。
2015年に植樹した宮城県東松島市矢本のクロマツは順調に生育しており、2023年11月および2024年3月には石巻地区森林組合の協力を得て除草を実施しました。
今後も木々の成長具合を確認し海岸防災林の再生・保育に努めていきます。

被災地の海岸防災林再生・保育

「森の中の緑の工房」竜洋工場

竜洋工場は、2020年に竣工40周年を迎えました。
1997年にはピアノ業界で初となるISO14001を取得し、工場の環境方針には建設当初から推進している工場緑化を掲げています。現在では工場敷地の約50%が緑地化されています。工場の従業員によって植樹された約3万本の木々は長い歳月を経て成長し、「森の中の緑の工房」の名に相応しい緑豊かな工場となりました。

「森の中の緑の工房」竜洋工場